こんにちは。
「プライベートカスク」
ウイスキーを樽単位で所有するサービスですね。
樽には個性があります。
ウイスキーは、ひと樽ひと樽ごとに全く異なる味わいへと熟成していきます。
その熟成を見守り、出来上がりを心待ちにする。
世界にたった1つのウイスキーを、自分だけのために味わう。
大切な人と分かち合う。
大切な人へ贈る。
などなど、
自分だけの樽を所有するなんて夢のようですね。
なんとも粋で贅沢ではないでしょうか。
さて、
このサービスは、2017年から年単位で始まりました。
私も、友人と共同で「2018年度」のものを購入しました。
あと半年で3年間の熟成を経て、ボトリング(瓶詰め)する予定です。
世界に1つだけのウイスキーの誕生を待ちわびながら、
今回は【前編】として、購入から樽熟成までの体験をお伝えしていきます。
2021年「プライベートカスク」の販売が7月に予定されています。
購入を検討されている方に、少しでもお役立てできれば幸いです。
プライベートカスク2018

オフィシャルホームページからの基本概要です。
【2018年/プライベートカスク概要】
- 樽の容量 /バレル(195㍑)・クオーター(120㍑)・オクタヴ(60㍑)
- 樽の種類 /EXバーボンカスク
- モルトタイプ/ピーテッド・ノンピーテッドの2種類
【購入金額】
- バレル(195㍑)「予想ボトリング数240本」
ピーテッドタイプ :1,188,000円
アンピーテッドタイプ:1,080,000円 - クオーター(120㍑)「予想ボトリング数120本」
ピーテッドタイプ :732,600円
アンピーテッドタイプ:666,000円 - オクタブ(60㍑)「予想ボトリング数50本」
ピーテッドタイプ :366,300円
アンピーテッドタイプ:333,000円
以上のラインナップから、
私たちは、「オクタブ:ピーテッドタイプ」を購入しました!
一般のウイスキーファンが購入するには「オクタブ」サイズがあって良かったです。
正直、これ以上の価格は厳しい・・・。
ここからは、購入した「オクタブ」に絞って、ご紹介していきますね。
購入について
購入は、オフィシャルサイトのオンラインショップ「WHISKY PORT」になります。
オーナーとして、私が代表で購入・決済しました。
とても簡単です。
購入日は、2018年1月14日。
まもなく、「領収書」が送付されてきます。
金銭に関わることは、しっかり行われます。
安心です。
そして、「カスクオーナー証明書」が送付されてきます。

オーナー気分、とても嬉しいです。
オーナー特典に、蒸溜所の見学料が免除(オーナー含む2名まで)されるサービスもあります!
そして、2020年暮れに発売された「プロローグK」の優先購入の権利もありました!
これから6月に発売される「プロローグW」も同様です。
これは、嬉しいですよね。
当然、購入させていただきました。
蒸溜・樽詰め・ボトリング
【蒸溜】
蒸溜は、閉鎖されたメルシャンの軽井沢蒸溜所から移設されたポッドスチルで行われます。
2018年12月26日に蒸溜、
そのまま、12月28日には「樽詰め」されています。
先程の「カスクオーナー証明書」にも、その旨の記載がありますね。
そして、翌年2019年2月には、
蒸溜による原液「ニューメイクスピリッツ」と「ピンバッチ」も送付されてきます。
オーナーを安心させ、また期待させる粋な計らいですね。

蒸溜時のアルコール度数は63.9%。
ピンバッチ画像

まさに世界に一つの輝き!
【樽詰め】
樽の種類は、「EXバーボン樽」の一択。
最長熟成期間は「5年」。
最短「3年」でのボトリングも可能。
つまり、3年から5年の間なら、いつでもOKということですね。
※最低3年を経過しないと「ウイスキー」と名乗れません。
ただし、ガイアフロー静岡蒸溜所では、樽熟成のスピードが非常に早い特徴があります。
「エンジェルズシェア」(天使の分け前)
つまり、熟成とともに樽内のウイスキーが蒸発するものですね。
これが、非常に早いようです。
静岡の温暖な地域特性に加え、熟成庫の天窓から浴びる直射日光の影響もあるのでしょう。

蒸溜所見学時には、(年)15%ほどの「エンジェルズシェア」(蒸発)という説明がありました。
樽詰め時の60㍑も、(年)15%づつ減少するならば、5年熟成なら約半分まで減少してしまう!
この話を聞いた私たちは、「3年熟成」でボトリング(瓶詰め)することを決断しました。
それを知ったうえで、5年熟成にチェレンジする強者もいるようです。
【注】2021年プライベートカスクでは、熟成スピードの速さから「5年」は廃止され「3年」(4年未満)熟成に限定されています。
ガイアフロー静岡蒸留所について 2016年にウイスキーづくりが始まり、2020年の暮に初のシングルモルト「プロローグK]がリリースされたばかりの新しいクラフト蒸留所。 見学ツアーを想定した設計にスタッフさんの丁寧な説明、「蒸留所の立ち上げ[…]
【ボトリング】(瓶詰め)
2パターンがあります。
容量700mlのボトルに
・熟成樽からそのまま瓶詰めする「カスクストレングス」と言われる加水しない方法。
・加水をしてアルコール度数を調整する方法。
この場合は、アルコール度数の加減は46%。
私たちは、当然「カスクストレングス」を選択します!
ボトルラベルへのオリジナルの「ネーミング」を希望することもできます。
どのような名称にするのか考えるのも、「プライベートカスク」の楽しみですね。
まさに世界に1つだけのウイスキー。
最後に
当初の購入金額に加えて、ボトリング時に別途かかる費用があります。
- 酒税(1㍑あたり10円)
- 消費税
- その他の税金
- カスク払い出し費用(ボトリング1回ごと@15000円)
- ボトリング費用(1本あたり450円)
- オリジナルラベル制作費(1本あたり500円】
- 配送費用
これらの費用も踏まえて総額費用をイメージしておくとよいですね。
その他に「オーナー名義変更」「熟成過程の試飲手数料」「キャンセル(解約)料」なども規定されています。
後編へ
【後編】は、
来年2022年初頭に予定するボトリングについて、改めてレポートします。
エンジェルズシェアによりどれだけウイスキーが減少したのか、オクタブ60㍑で何本のボトリングができたのか、ラベルデザイン、最終的な費用総額などなど、ご案内したいと思います。
以上でございます。
購入を検討される方に、少しでも参考になれば幸いです。
最後まで、拝見いただき誠にありがとうございました。
※2021年「プライベートカスク」の概要は2018年と異なる部分がございます。
詳しくは、オフィシャルホームページをご確認をください。
※写真は個人撮影によるものです。
・未成年の飲酒は法律で禁止されています。(お酒は20歳を過ぎてから)
・飲酒運転は法律で禁止されています。
・妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。