「ノンエイジ」を侮ってはいけない

熟成年数を表示していないウイスキーを「ノンエイジ・ウイスキー」と言います。

言葉のとおり「Non Age」を意味しています。

ウイスキーのラベルには「10年」「12年」「18年」など熟成年数が記載されていますよね。

これは木の樽で熟成した期間を示しています。

熟成期間が長いほど、味わいも深まります。

長く熟成を重ねたウイスキーの価値は当然高くなります。

では、年数表記のないノンエイジは、どうなのでしょうか。

ノンエイジは「年数表記が無い」=「樽熟成をしていない」

と思っている方もいるかもしれません。

そのようなことはありません。

年数表記をしていないだけで、熟成を重ねた原酒がきちんと使用されています。

「12年」と「ノンエイジ」のサントリー山崎

樽個々の特徴や熟成庫内の設置箇所により、同じ熟成期間でもその風味は異なります。

そのため、熟成年数の異なる原酒をブレンドすることで、味わいを均一化させています。

12年=12年熟成の原酒のみを使用しているわけではありません。

では、なぜ12年と表記するのか?

それは、ブレンドされた原酒の中でも、最も若い熟成年数を記載することになっているからです。

「山崎12年」では

12年以上の原酒もブレンドされていますが、構成された原酒のなかで最も若い12年を表記しています。

これは、他のウイスキーでも同じです。

さて、「ノンエイジ」です。

ウイスキーと名乗るには最低3年間の熟成期間が必要です。

3年熟成の原酒が使用されていれば、年数表記は「3年」です。

ですが、「3年」と表記することが良いのでしょうか。

3年の他にもそれ以上の熟成年数の原酒もブレンドされているのに、

「3年」=「短期熟成」

味わいが浅い、若くて硬い、などネガティブな印象を与えるなら、年数表記をしないこともあります。

「ノンエイジ」の多くでは、

熟成年数を表記していないだけで、しっかりと熟成された原酒が使用されていま。

あえて年数表記をしていないということですね。

ノンエイジのサントリー山崎もそういうことですね。

山崎リミテッド・エディション

こちらも「ノンエイジ」になります。

左の「2021年・リミテッドエディション」は、ミズナラの新樽で熟成した12年以上の原酒に、その他の原酒をブレンドしています。

右の「2017年・リミテッドエディション」は、ヨーロピアンオークで熟成した20年以上の原酒に、アメリカンオークの若い原酒をブレンドしています。

どちらも、ブレンドに使用した若い原酒の熟成年数は表記していません。

このように、若い原酒と熟成を重ねた原酒の幅広いブレンドにより、ウイスキーの魅力を最大限に引き出すことが可能になります。

まさに「ノンエイジ」だから成せるものですね。

厚岸・津貫・安積・静岡

いずれも熟成年数の表記はありません。

ジャパニーズウイスキー

2020年に、それぞれの蒸溜所からリリースされた創業初のシングルモルトウイスキーです。

ウイスキーと名乗るには最低3年間の熟成が必要です。

写真のウイスキーも最低3年間の熟成を経ていることから、「3年」と表記することも可能です。

しかし「若い」「硬い」というネガティブな印象につながる可能性もあります。

このように、あえて熟成年数を表記しないものあります。

まとめ

「ノンエイジ」というだけで、過少評価するのは勿体ないですよね。

若い原酒が使用されている分、リーズナブルな価格にもなります。

蒸溜所のブレンダーさんの「腕の見せどころ」とも言える、ブレンドの効果もより発揮されます。

「ノンエイジ」ウイスキーにも注目してみてはいかがでしょうか。

ウイスキーの購入の選択肢の1つとなれば幸いです。

以上、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。

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※写真は個人撮影によるものです。

・未成年の飲酒は法律で禁止されています。(お酒は20歳を過ぎてから)

・飲酒運転は法律で禁止されています。

・妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。

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