ザ・グレンリベット 12年イシリット・スティル
「ザ・グレンリベット」から19世紀の密造酒時代のイリシットデイズ(ILLcit Days)をテーマに、ブランドの原点を表現した限定シリーズ「オリジナルストーリーズ」の第一弾。
2021年2月15日に発売。
早くも入手困難でオークションサイトにも出回っていますが、評価の高さが伺えますね。
【感想】
価格が高騰する昨今において、5000円以下でウイスキーの持つ魅力をバランスよく凝縮したボトルはそうそうにないと感じました。
・香り/青リンゴとハチミツを感じさせるフルーティー香り。
・味わい/ハチミツの甘さと淡い柑橘系のフルーティーな味わい。特徴的なのはオイリー(濃厚)でリッチ(贅沢)。
このウイスキーの特徴は、「ノン・チルフィルタード」(冷却ろ過処理をしていない)、この価格で加水の配分をおさえた48%のアルコール度数を実現していることですね。
「ノン・チルフィルタード」による味わいへの影響が大きいことを再認識させられました。
そして、48%の度数で濃厚であることが、「ハイボール」や「ロック」にも適している幅広いウイスキーでもあります。
この値段でこの味わい、多様な飲み方に適している、久しぶりに「会心の一撃」といってよいウイスキーでした。
店頭で見つける機会があれば、即購入をオススメします!
シリーズの第一弾ということで、この先に続くシリーズにも注目ですね。
【ノン・チルフィルタード】
アルコールの度数が低いほど脂肪酸などによる固形物が多くなり、この不純物を取り除くためにフィルターにかけられます。
これは、外見的要素で「ボトルのなかに“何か”沈殿しているものがある」とクレームがあっては大変です。
大手となれば全世界に商品が流通しているわけですからね。
この工程は「チルフィルタリング」(冷却ろ過)と言われますが、一方でウイスキーの持つ香味成分も失ってしまう弱点があります。
そのため、アルコール度数を高くし不純物の発生を留めることで冷却ろ過を回避し「ウイスキーの個性」を保ちます。
これを「ノン・チルフィルタード」といいます。
ウイスキーのラベルに「Non-Chill Filtered」(ノン・チルフィルタード)という表記を目にしませんか。 「Chill」は「冷気」、「Filtered」は「ろ過処理」という意味です。 これに「Non」が付きますから、[…]
【メーカーのテイスティングノート】
香り/熟したパイナップル、バニラファッジ、ココナッツを感じさせる、トロピカルで爽やかな夏の香り。
味覚/シロップ漬けした桃や煮た洋梨、キャラメルのリッチでフルーティーな味わい。
フィニッシュ/非常に長く、甘い。そしてスムーズ。
【商品特徴】
1800年代初頭に、当時の古いしきたりを覆した創業者のジョージ・スミスがスコットランドのスペイサイドで密造していたウイスキーに着想を得て開発。
当時の製法、ノン・チルフィルタード製法を採用。
通常の12年モノより高いアルコール度数。(48%)
現存している最古の「ザ・グレンリベット」のボトルにインスパイアされたフォルムで、既存商品と差別化されたボトルデザイン。
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・未成年の飲酒は法律で禁止されています。※お酒は20歳を過ぎてから
・飲酒運転は法律で禁止されています。
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